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ホトトギスの華麗な一日 9章の続き2 [ホトトギスの華麗な一日]


 飽きることなく、お互いの悪口を言いながら、ホトトギスと一角大雪兎は、遺跡の中央部にある大きな部屋の中に入って行った。その瞬間、それまで壮絶な罵り合いを繰り広げていたホトトギスと一角大雪兎が申し合わせたように


「何だこの巨大な画面は。」


「どうしてここにこんなものがあるのだ。」


と驚きの声を上げて、黙りこくってしまった。


 饒舌過ぎるほど饒舌な二人の突然の異変を訝しみ、敵でもいるのかと、カイとクロウリーは、彼らが口をあんぐりと開き呆然と見上げている巨大な画面を目にし、彼らもまた惚けたようにその画面をじっと見詰め続けた。


 それは巨大な液晶ディスプレーであった。縦が六メートル、横が十メートルを優に越す巨大なディスプレーであった。画面の一部が様々な色を放ち点滅しているかと思えば、円グラフや棒フラグの割合が刻々と変化し、見たことのないような文字や数字が画面上を奔流のように流れ去っていた。カイの抱いている銀狐はカイの顔だけをうっとりとした様子で見詰めていたが、ホトトギスと一角大雪兎を始めに、カイとクロウリー、ムジナに角付き駱駝、さらにホトトギスに「馬」と命名された牛までも、幻想的で圧倒的な迫力を有しているそのディスプレーを食い入るように見上げていた。


 先に我を取り戻したのは、ホトトギスであった。彼は、それをコントロールしていると思われる端末を発見すると、それまで跨っていたムジナから飛び降り、飛んだ方が速いだろうに、脱兎の勢いで走り出した。ホトトギスがペタペタと走っている音で我を取り戻し、今度は、負けず嫌いの一角大雪兎がダッシュし始めた。ホトトギスの走る速度が速いと言っても相手は駆け足自慢の兎である。瞬く間に追いつかれてしまった。兎に抜かれる、と見取ると、ホトトギスは、肩から掛けているポシェットからビー玉を取り出しそれを床にばら蒔き、一角大雪兎を転ばせた。「卑怯だぞ」と罵る兎の声を心地よく聞きながら、彼は、制御盤に辿り着くと、ピョンとその上に飛び乗った。


 飛び乗ったのは良いけれど、さしものホトトギスも、その操作法が分からず、暫くキーボードをじっと見詰めていた。そうしている内に、あの一角大雪兎が体勢を立て直し猛然とこちらに向かって駆け寄っていた。ホトトギスは、その姿を見ると、なるようにしかならないと覚悟を決めて、適当にキーボードのキーを嘴で叩き始めた。


 すると、巨大なディスプレー上に「深刻なエラーが発生しました。一旦システムを強制終了します」というメッセージが表示され、ディスプレーが真っ黒になってしまった。


 ちょっとヤバイかも。爆発するようなことはないよな。爆発したら、ここから半径数十キロは巨大な炎に包まれるぞ、きっと。


 冷や汗を額一杯に浮かべ、狼狽しまくりのホトトギスに、追い討ちを掛けるように「どうするのだ、この馬鹿鳥。システムがダウンしてしまったじゃないか」と一角大雪兎が罵声を浴びせ掛けてきた。さしものホトトギスもこれに返す言葉がなかった。どうしようと再び慌てふためく彼の目に、ディスプレーに電源が入り、様々なメッセージが下から上へと流れて行くのが入り、一先ずほっとした。


「見事にシステムが再起動したではないか。俺はこれを狙って強制終了させたのだ。」


 そう嘯く彼の姿を一角大雪兎は冷たい視線で眺め、「偶然だろうが。良くそんなことが言える物だ」と怒鳴り返した後、再び制御盤を目掛けて駆け寄り始めた。


 どうやらここのシステムは思ったより堅牢なようだ。少々乱暴なことをしても、壊れそうにない。そうと分かればこちらのもの。
 ホトトギスは、そうほくそえむと、今度は兎に向かって空き瓶を幾つも転がし始めた。これで暫く時間稼ぎができるだろう。俺はその間に。ホトトギスは巨大ディスプレーに目を遣った。


 システムは、強制終了した際に破損したファイルを修正し、ID番号の入力を迫っていた。なるほどなるほど、ID番号を入力した後、パスワードを入力すれば、システムにログインできると言う訳か。しかし、ホトトギスは、ID番号の欄に記されている星印の数を見て唖然とした。


 二十文字。何でそんなに長いんだ。
 彼は青褪めながらキーボードのキーの数を見てさらに青褪めた。


 小文字と大文字の区別がないとしても、文字と特殊文字、さらに数字で合わせて五十文字ほどあった。ID番号を見付けるだけで、最悪、五十の二十乗。大文字と小文字の区別があったりしたら、ただでも天文学的な組み合わせだと言うのに、さらに天文学的な組み合わせの数になってしまう。ホトトギスは恐る恐るID番号を発見するまでに要する時間の計算を始めた。


 五十の二十乗って、どれくらいの数字なのだろう。彼は、そう呟くと両方の翼をじっと見詰めて、羽を折り始めた。およそ、十の三十四乗か。つまり十の後に零が三十四個つくんだな。で、一分間に六百文字入力できるとして、一時間が六十分で、一日、二十四時間、一年が三百六十五日だから、およそ三かける十の二十五乗年。ちょっと待て、これでは、この宇宙の終焉の時がきても終わらないじゃないか。どうしたら、良いんだろう。


 彼は、何か良いものがあるはずだと、広い室内を見回してみた。幸いなことに、制御卓の下にケーブルを発見し、「これだ」と閃いた。これを用いて脳細胞とコンピューターをリンクすれば、キーボード入力の手間が省ける。これならきっと上手く行くはずだ。彼は、そう決断すると、制御卓を離れて、頭にケーブルをくっ付けた。


 彼よりだいぶ遅れて制御卓にようやく到着した一角大雪兎は、ケーブルを頭にくっ付けようとしているホトトギスの姿を見て、呆れた様子でこう尋ねた。


「お前、何をしているのだ。まさか、それでコンピューターに直接接続しようと考えている訳じゃないよな。大体それは電気ケーブルだろう。よしんばお前の頭とそれが上手く接続できたとしても、インターフェースが違うじゃないか。どうやってそれを接続するつもりなのだ。」


 一角大雪兎のその話を聞いて、ホトトギスは「なるほど、そうだったのか。何度やっても上手く接続できないから、変だと思っていたのだ」とポンと両方の翼を叩いた。


「だとしたら、ケーブルを探さなきゃならないな」


 ようやく事態の深刻さに気付いたホトトギスは、「ケーブル、ケーブル」と騒ぎながら部屋を調べ始めた。


 利口なのか、馬鹿なのか、さっぱり分からない奴だな。


 一角大雪兎は、ホトトギスのその姿を横目に挟みながら、制御卓の上にピョンと飛び乗り、キーボードを叩き始めた。


 「馬鹿が、十の二十五乗年だぞ。お前如きが一生かかっても探り出せるものか。お前が失敗するところをしかとこの目で見てやろう。」


 ホトトギスは、一角大雪兎が一回目のID番号の入力を済ませると、ケーブル探しを一先ず中断し、ID番号の再入力を催促しているはずのディスプレーを見上げた。驚いたことに、画面は進み、パスワードの入力を催促していた。


今日のアニソン 境界の彼方 [今日のアニソン・アーカイブ]

特に理由はないのだけれど、この曲を聞きたくなったので、セレクトしたにゃ。




ネムネコは、昨日、次々と届けられる難民関係の日本語、英語のニュースを読み、記事をまめまめしく書きまくって、自分の境界を見たケロよ。
狂気の淵を見たケロよ。
最後の方は、頭が正常な状況ではなかった、狂乱していた。

「⑨ネコは、いつも、おかしいじゃないか。頭が正常な時なんかないじゃないか。」
それはそうなんだけれど、昨日の夜はその極みまで達したんだにゃ。
昨日は、ホント、大変だった。死ぬかと思ったよ(^^ゞ


第8回 偏導関数 [ネコ騙し数学]

第8回 偏導関数


 

偏導関数の定義


領域D上で定義された関数f(x,y)D上の全ての点で偏微分可能なとき、関数f(x,y)は偏微分可能であるという。また、
第8回 偏導関数_htm_b238ded.gif

を偏導関数という。

 

z=f(x,y)の偏導関数の表記法は

第8回 偏導関数_htm_4e4fcc1b.gif
などなど色々あるにゃ。


「∂」は一般的に「デル」と呼びますが、人によっては「ラウンド・ディー」と呼んだりもするケロ。

 

偏微分の計算の元になるのは一変数の微分公式だから、

第8回 偏導関数_htm_m3f7e267f.gif

第8回 偏導関数_htm_55339885.gif

くらいは思い出してもらわないといけないにゃ。


 

で、xf(x,y)を偏微分するとき、yは定数と考えて微分すればいいだケロ。
たとえば、

第8回 偏導関数_htm_m51bfe2e8.gif
の場合、xで偏微分するとき、yは定数として考えていいので、

第8回 偏導関数_htm_m1a65741.gif
となるケロ。


そして、

第8回 偏導関数_htm_2dc21b1f.gif
になるんだにゃ。

何故ならば、xで偏微分するとき、yは一定で値が変化しないからだにゃ

だから、
第8回 偏導関数_htm_m1c4af051.gif

となる。


同様に、yで偏微分するときは、xを定数と考えてyで微分すればいい。
すると、

第8回 偏導関数_htm_m3e1e7879.gif
になる。

第8回 偏導関数_htm_6da2bcaa.gif

になるところだけを注意して欲しいにゃ。

そして、こういう計算は暗算で出すものだケロ。



問題 次の関数の偏導関数を求めるケロ。

第8回 偏導関数_htm_7f23decf.gif
【解】

これは2変数関数なんだけれど、(1)はu=x+yとすると、g(u)=sin(u)という1変数関数(?)になっているケロ。こいう偏微分はちょっとテクニックが必要なんだケロ。

こういうタイプの偏微分は

第8回 偏導関数_htm_m4365cd7e.gif
という風に計算すると楽なんだケロ。


1変数の合成関数の微分

第8回 偏導関数_htm_m8a1400e.gif
を偏微分に流用するというわけ。

(1)の場合、u=x+yとすると、
第8回 偏導関数_htm_a221c15.gif

同様に、

第8回 偏導関数_htm_4b25eb03.gif

もちろん、三角関数の加法定理を使ってもよい。

第8回 偏導関数_htm_m6a17c383.gif
になるので、
siki-8-1.png

当然のことながら、計算結果は同じになるケロ。

(2)

第8回 偏導関数_htm_m56096599.gif
として、

第8回 偏導関数_htm_507d76de.gif

 

ですが、とりあえず、

【問題】

第8回 偏導関数_htm_m4b8d16c.gif
【答】

第8回 偏導関数_htm_68f3c436.gif

という計算ができれば、現時点では十分にゃ。

 

そして、このことから、次の偏微分方程式を導くことが出来るケロ。
第8回 偏導関数_htm_m587cf2ca.gif
問題の(1)(2)はこの偏微分方程式の解の一つになっているのであった。


 

 


タグ:偏微分
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ホトトギスの華麗な一日 9章の続き1 [ホトトギスの華麗な一日]


 かれこれ一年ほど前のことであるが、ホトトギス達は、巨大なこの古代遺跡に入ったことがあった。既に数千年以上の年月が経過しているのに、蔦などが生い茂り、廃虚のような印象を与える外観とは異なり、内部は昨日今日まで人が住んでいるかのように整然としており、ちり一つ床には落ちていなかった。ムジナに跨っているホトトギスを先頭にし、一行は周囲を警戒しながら歩いていた。


 前回遺跡の内部を調査している時には気付かなかったが、どこからともなく、ブーンと低い音が間断なく聞こえてきていた。その音に気付いたクロウリーが心配そうに先頭を行くホトトギスに声をかけた。


「あのう、さっきからブーンという低い音がずっとしているのですけれども、何の音なのでしょうか。羽蟻のような大きな昆虫型の化物でもいるのではないでしょうか。」


 古代遺跡には、巨大なモンスターがいると相場が決まっている。単に物語りや伝説ではなく、彼らは、これまでの古代遺跡の探索の際に何度となく信じられないようなモンスターに襲われた経験があった。最強の魔法生物とされるキメラや首なし騎士ことデュラハーン、竜の亜種である地竜や最強の地上生物とされているドラゴンの骨、ゴーレムやガーゴイルといった魔法生命体、スペクターやレイスといった悪霊などなど、数え切れない敵に襲われた経験があった。クロウリーがその音を聞いてそう心配するのも当然と言えた。


 ホトトギスは、魔術師でありながら化物に脅えているクロウリーの情けない姿を一瞥すると、


「この低周波の音を立てる化物と言ったら、あれだな。キメラとグリフィンの子供が、鶏の突然変異し化物化したコカトリスと結婚して設けた子供が、さらにゴン狐の孫と駆け落ちして子供を設け、その子供がお百度参りをして、猫またに変化し、それが更に丑の刻参りをして、妖力を増し、経上がったトラマタに違いないな。トラマタは、キメラとグリフィン、更にコカトリスの血を引いているから、虎の姿をしているけれど羽を持っている。きっと、俺達の侵入に気付き、不機嫌になって羽を鳴らして威嚇しているんだろう」


と言って、クロウリーをさらに恐怖の淵へと追い落とした。


「そのトラマタと言うのは強いのですか。」


「当り前だ。」


 ホトトギスは間髪を置かずクロウリーに答えると、さらに恐ろしい話をしてクロウリーを震え上がらせた。


「最強の魔法生物キメラと魔獣の王グリフィンの子孫で狂暴な性格をしている上に、嘴の一突きで相手を石化させる能力を持つだけでなく、さらに、石化ガスまで吐く邪竜コカトリスの曾孫だぞ。その曾孫が、さらに、お百度参りし猫またにグレードアップし、それがまた丑の刻参りをしてトラマタに経上がったんだ。その戦闘力たるや筆舌に尽きる。おそらく、その気になれば、この世界を破滅させる力を有しているのではなかろうか。」


 それまでホトトギスの話を黙って聞いていた一角大雪兎が『良くまあ次から次へとそんな嘘をつけるものだ』と半ば感心し半ば呆れ果てた様子でホトトギスの後頭部を見詰めた後、話をどこまで理解しているか、なるほどなるほどと頷いているムジナを見た後、大きく深呼吸してからホトトギスの荒唐無稽な話を嘲笑った。


「何がトラマタだ。このブーンという低周波音は、空調装置の音だろうが。良くまあ、お前はそんな嘘を次々と吐けるものだな。」


「何、俺が嘘を吐いただと。聞き捨てならん。」


 折角の楽しみを邪魔にされ、ホトトギスが一角大雪兎を睨み付けていたが、クロウリーはホトトギスの存在を無視して聞き慣れない言葉を発した一角大雪兎にこう尋ねた。


「あのう、宜しければ教えてもらえませんか。空調装置とは何なのでしょうか。」


 一角大雪兎は、「お前、空調装置を知らないのか」と驚いてみせた後、空調装置についての簡単な説明を始めた。


「空調装置というのは、簡単に言えば、室温や湿度を保ったり、室内の空気を外気と換気したりするからくり仕掛けだなあ。もっと分かり易く言えば、窓開けをしながら冷暖房をし、さらに除湿を一遍にできるような機械。実際に窓を開ける訳ではないから、勘違いするんじゃないぞ。だが、ここにある空調装置はもっと優れものだな。俺と角付き駱駝の生まれた実験棟にあった空調装置と同じような物がここには備え付けられている。この辺りには塵が一つも落ちていないだろう。これは俺の推測だけど、集塵装置と空気浄化装置が備え付けられているのではないかな、だから、ゴミが一つも落ちていない訳さ。」


 空調装置の他に、集塵装置、空気浄化装置と言う初めて耳にする言葉が出てき、一角大雪兎が何を話しているのか理解できなかったが、この遺跡全体に未知の魔法がかけられており、それでゴミが落ちていないのだろう、と思うことにして、クロウリーはなるほどと彼に頷いてみせた。


「クロウリー、嘘吐き兎の話を信じてはいけない。こいつは、トラマタの話で俺に先を越されたことを根に持ち、こんな荒唐無稽な話をしているんだ。大体、空調装置だ、集塵装置、空気浄化装置という言葉を聞いたことがあるのか、お前は。それに、ここは数千年前の遺跡だぞ、もしそのような装置があったとしても、どうして数千年間も動き続けることができよう。そんな夢の動力源がある道理がない。また、ここにゴミが落ちていないと言う件だが、これはこう説明できる。これまでに俺達は色々の所を旅してきた。そこで信じられない自然の生物を見てきたであろう。落ち葉を土に変える微生物がいるように、塵芥を食べて綺麗にする昆虫や微生物、菌類がいても何が不思議であろう。また、こうも説明ができよう。古代遺跡には魔法がまだ知られていない魔法がかけられていることが往々にしてある。箒や塵取りに魔法をかけ、それらが命じられたまま掃除をしていると。だから、この嘘吐き兎の話を信じてはいけない。」


 ことの真偽はさて置き、どちらの話がクロウリーの耳により真実に聞こえるかと言うと、ホトトギスの方であった。しかし、ホトトギスが真実味のある話をする時は全くのでたらめで、逆に、冗談めかして言う時の方がより真実に近いことをクロウリーはこれまでの経験から良く知っていた。彼は良く理解できなかったけれど、一角大雪兎の話を信じることにした。


 一方、ホトトギスと一角大雪兎は、いつものように罵り合いを繰り広げていた。ホトトギスが「何千年もノンストップで動くエネルギー源があるなら言ってみやがれ」と言えば、一角大雪兎は、即座に「核融合炉があるだろう。それに太陽電池だってあるじゃないか」と遣り返し、「雪が降っていて太陽電池が使えるのか、この兎野郎。それに核融合は恒星内部の活動ではないか。それを言うなら、核分裂だろう」と反駁し、「このブーンという音が聞こえないのか。これは超伝導コイルの冷却装置の音ではないか。トカマク型の核融合炉を使っている何よりもの証拠」と反論した。クロウリーとカイは、お互いの顔を見合わせてから、肩を竦めて、訳の分からないことを言い続ける二人の後ろ姿をじっと見守っていた。


第7回 偏微分の定義とその(簡単な)計算法 [ネコ騙し数学]

第7回 偏微分の定義とその(簡単な)計算法

 

いよいよ多変数関数の微分、偏微分ですにゃ。今までやってきたことは、このための準備ですにゃ。

まずは、偏微分可能の定義から。

 

 

偏微分可能の定義

(a,b)の近傍で定義された関数f(x,y)に対して、極限

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m46dd765.gif

が存在するとき、f(x,y)は点(a,b)でxに関して偏微分可能であるといい、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_3d9b4693.gif

を点(a,b)におけるf(x,y)xにおける偏微分係数という。

同様に、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_1d4baefa.gif

が存在するとき、f(x,yは点(a,b)yに関して偏微分可能であるといい、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m4e5a509c.gif

を点(a,b)におけるf(x,y)yにおける偏微分係数という。

 

 

こういうのは、具体的な例を上げるのが一番わかり易い。

 

例1

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_26047c5.gif

の点(2,1)におけるxとyの偏微分係数を求めてみるにゃ。
定義に従うと、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m2f1ccac2.gif

だから、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m41b7f7ef.gif

同様に、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_6f7b7e8a.gif

だから、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m18d02c05.gif

 

例2

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_56b355b6.gif

の点(a,b)におけるxとyに関する偏微分係数を求めるにゃ。

まず、xに関する偏微分係数。
siki-7-1.png

で、h→0の極限を取ると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_2d826901.gif

となる。

siki-7-2.png

で、k→0の極限を取ると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_117b25c4.gif

となる。

結果をまとめると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m1a739d67.gif

となる。

 

しかし、いちいち、こういうふうに定義から計算したら面倒でしょうがない。

実は、簡単に計算出来るんだケロ。

x
に関する偏微分係数を求めるとき、y=bとする。

例2の場合だと

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m49b0f85a.gif

そうすると、xの一変数関数g(x)になるんで、これをxで微分する。

そうすると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m50181379.gif

になり、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_3a981558.gif

yに関する微分係数は、x=aと固定すると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m5339afbd.gif

になる。これをyで微分すると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_67d2ca9e.gif

となり、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_59fcb025.gif

となる。

そうすると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m1a739d67.gif
となる。

 

 

そして、こうした計算に慣れてくると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_73b95e16.gif

だから、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m1a739d67.gif

と暗算で計算できるようになる。

 

ただし、こうした手法がいつも可能というわけではない。特に、偏微分可能性を問うような、いやらしい問題では、こういう手法は通用しないケロ。

 

例3 次の関数の点(0,0)における偏微分可能性を調べるケロ!!
第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m18fb6fb3.gif

これを次のようにしてやると、地獄を見るんだにゃ。

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_17258550.gif

であるから、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m15c24a09.gif

となり、(0,0)で偏微分可能でない

なんてことをやってはいけない。

こいう問題は、定義に従ってやるのが原則なんだにゃ。

定義に従うと、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m25c8394d.gif

計算はしないけれど、定義に従って計算すると、

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_m3b721294.gif

となり、(0,0)で偏微分可能なんだケロ。

 

(x,y)≠(0,0)では、確かに

第7回 偏微分係数の定義と計算法_htm_17258550.gif

になるけれど、(0,0)で連続でないから、x=y=0として計算してはいけない!!



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今日のアニソン Non stop road [今日のアニソン・アーカイブ]

今日は、ねむねこ幻想郷のお祭りのような一日。
だ・か・ら、
アニソンだぜ!!




そもそも、「ネムネコの呟き」というのは、その日、ネムネコが経験した些細な出来事や思ったことを無理やりアニソンに結びつけ、アニソンを紹介してきたんだケロ。
これが本来の姿なんだケロ!!


ホトトギスの華麗な一日 9章のはじめ [ホトトギスの華麗な一日]



 九章


 一歩間違えば化学兵器と解釈されても仕方のないマスタード爆弾という最終兵器まで使用し、また、何とか持ち前の詭弁で一角大雪兎を撃破したホトトギスは、一角大雪兎らを新たに仲間に加え、大森林地帯の中心部にある古代遺跡に向かい進み始めていた。


「マスタード爆弾は、どう考えても、化学兵器ではないか。あの戦いは、お前の反則負けではないか。」


 当然のように、一角大雪兎は、自分の負けを認めることができず、ムジナの背に跨り先頭を進んでいるホトトギスの隣りを歩きながら、異議を申し立てていた。


「まだ、そんなこと言っているのか。」


 ホトトギスは、一角大雪兎の負けず嫌いに呆れた様子でそう言った後、


「辛子が毒ガスなのか。寝言は寝ている時に言うもんだ、兎野郎」


と遣り返した。


「俺はあれを吸って咳き込んだのだぞ。深刻な呼吸器障害を起こしたのだから、化学兵器ではないか。」


「うるさい兎だ。少しは静かにできないのか。ああ言えば、こう言う。本当に我が侭な野郎だ。」


 ホトトギスと一角大雪兎は、その後も延々と激しい議論を戦わせ続けた。


 負けず嫌いで努力家の一角大雪兎は深刻な人間不信に陥っていた。仲間を求め彷徨っているところを猟師に捕まり、檻に長い間閉じ込められていたのだから、それも無理のないことであった。そんな一角大雪兎であったが、お人好しを絵に描いたようなカイと人間の規格を大きく逸脱しているクロウリーとは妙に馬が合い、ホトトギスと喧嘩をしていない時には、二人の所に行き会話を楽しんでいた。一角大雪兎ほど積極的に人間に関わり合いになろうとはしなかったが、一角駱駝達も徐々に人間の二人に心を開き、自分から率先して彼らの所に遊びに行くようになっていっていた。


 古代遺跡の高い塔が見えるところに差し掛かった時、一角大雪兎との問答に飽きたらしく、ホトトギスが後ろを振り返った。


「ぼちぼち、お昼ご飯の時間ではないか。俺の腹時計によると、今の時刻は十一時五分五十五秒だ。さあ、俺様のお昼ご飯を作るのだ、カイ。」


 ホトトギスに命じられたからと言うわけではないが、カイは、原子時計並みの精度を有しているホトトギスの腹時計による時報を聞くと、一行の昼食の準備を始めた。その姿を見て、それまでホトトギスと決して交わることのない平行線の議論をしていた一角大雪兎が、人間のように立ってカイの所に歩み寄り、当然のように料理の手伝いを始めた。


 一角大雪兎は、四つ足の角付き駱駝とは違い、人間のように前肢を自由に扱うことができた。そのため、彼は仲間達の料理を作っていた。料理は彼の趣味と言っても良かった。彼はマイ包丁を背中のリュックサックから取り出すと、一行の専属料理人でもあるカイに劣らない見事な包丁捌きを見せ始めた。


「見事な包丁捌きだね。」


 カイのさりげない褒め言葉に、一角大雪兎は、照れたような笑みを微かに浮かべ、「料理は俺の趣味だからな」と言葉短に答え、手際良く葱を切り刻んだ。それを見て、カイが「じゃあ、君に任せたよ」と言うと、「ああ、任しておけ」と言って、今度は虎が仕留めた大鹿の肉を捌き始めた。


 そんな彼らの手助けをしようと、角付き駱駝達は、辺りから枯れ枝を拾い集め、それに火を起こしていた。カイが「ありがとう」と言うと、微笑みかけ、カイの体に擦り寄っていった。


 一方、この心温まる光景をホトトギスは忸怩たる思いで見詰めていた。


 これでは、俺様一人が仲間はずれではないか。そもそも、一角大雪兎一味を打ち負かし、子分にしたのは俺様ではないか。あいつらが敬意を払うのは俺様であって然るべきだ。これでは、まるで俺様が厄介者のようではないか。こんなことで良いのか、ホトトギス。


 そんな彼の不機嫌もそれほど長続きはしなかった。一角大雪兎の「鳥野郎、餌ができたぞ」と言う声を聞いた彼は、「ご飯だ、ご飯だ」とスキップを踏みながら、食事の支度が整った所に向かい、両方の翼を胸の前で合わせ「頂きます」と大きな声を上げた後、猛然とそれを食べ始めた。


 だが、そのような平和の時は長く続かなかった。いつものように瞬く間に自分のご飯を平らげたホトトギスは、それだけでは満足せず、彼の隣りで大人しく食事を楽しんでいる一角大雪兎のご飯を狙い始めた。有らぬ方向を右の翼で指し示すと、わざとらしい声で


「あそこに飛んでいるのは何だろう。ひょっとして、霞を食べ金の糞を撒き散らしていると言う、あの伝説の霞金糞鳥ではないだろうか」


と叫んだ。ホトトギスが突如叫んだ大声に驚き、一角大雪兎が視線を逸らした瞬間、ホトトギスは一角大雪兎の皿から一枚の大鹿の焼き肉を盗み食いした。


「何もいないじゃないか。人を脅かすのもいい加減にしろ。」


 そう言って視線を戻した一角大雪兎は、最後に食べようと大切に取って置いた焼き肉の枚数が一枚減っていることに気付き、愕然とした。そんな一角大雪兎にまたしてもホトトギスが


「あっ、あそこにも変わった鳥がいるぞ。あれは伝説の魔神ラジャンダを退治した、神の鳥、ガルメラではないか。いやあ、ここには伝説の鳥が数多くいる。さすが大森林地帯。そう思うだろう、一角大雪兎」


と驚きの声を上げた。「どこ、どこ」と言って一角大雪兎が視線を逸らした隙にホトトギスはまた焼き肉を奪い取ろうとした。その瞬間、騙された振りをしていた一角大雪兎が鋭い角でホトトギスに右目を突いた。鮮血を迸らせながら、「ウギャア」と転げ回っているホトトギスの姿を機嫌良さそうに眺めながら、「同じ手に二度かかるか、馬鹿が」と言って、焼き肉を美味しそうに食べ始めた。


 後でゆっくり食べようと思っていた一角大雪兎の焼き肉を一枚せしめたのだから、二枚目を失敗したことはよしとしよう。目を鋭い角で突かれ、鮮血を周囲に撒き散らし、その激痛で転げ回っていることも、運が悪かったと我慢できなくもない。しかし、鮮血を迸らせて転げ回っているというのに、娘のムジナを始め誰も自分の身の心配をしていないことは我慢できなかった。ホトトギスは、食事中だから誰も気付かないのかもしれないと思い、なおも右目を押さえ転げ回っていたが、食事が済み食後のお茶を飲んでいると言うのに、誰も自分のことを気遣ってくれないことに激怒して、すっくと立ち上がると彼らにそのことについて抗議しに行った。


「俺様が血を流して苦しんでいるというのに、お茶を優雅に飲んでいる場合か。ホトトギス、痛くないか、大丈夫か、と言うのが友達であり、仲間であろう。それなのに、何だ、お前達は。それでも俺様の仲間なのか。」


 全くの無反応であった。彼の存在に気付かないように、誰もホトトギスにいたわりの言葉はおろか目さえ向ける者もなかった。ホトトギスは、更に激怒し、「俺様が何か言っているのに、無視するとはどういう了見なのだ」と怒鳴り付けた。煩い奴だと言いたそうな顔をしてカイが目を転じてきた。そして、信じられないような一言を吐いた。


「お前のことを仲間だと思っている者がこの中に一人でもいると思っているのか。お前、よほど自分のことが分かっていないみたいだな。」


 そして、彼の一人娘であるムジナまでもが『そうだよ、父ちゃん。父ちゃんは、いつも皆に悪戯ばっかりするから、こんな目に会うんだからね。分かったら、少し反省してよね、父ちゃん』と言って、彼に止めを刺した。



第6回 多変数関数の連続 [ネコ騙し数学]

第6回 多変数関数の連続

 

2変数関数の連続の定義

f(x,y)第6回 多変数関数の連続_htm_m5ffa0175.gifの部分集合D上の関数、a=(a,b)∈Dとする。

任意の正の数εに対して、ある正の数δが存在し、

第6回 多変数関数の連続_htm_2d349931.gif

を満たす全てのx=(x,y)について

第6回 多変数関数の連続_htm_m3c150d5a.gif

であるとき、f(x,y)(a,b)で連続であるといい、

第6回 多変数関数の連続_htm_m7e058c.gif

と表す。

 

極限の定義と連続の定義の違いがわかるケロか?
極限の定義は

第6回 多変数関数の連続_htm_m9c05775.gif

であるのに対して、

連続の定義は

第6回 多変数関数の連続_htm_m13c07d59.gif

とちょっとだけ違う。

関数の連続の場合、点(a,b)で関数fは定義されていて、f(a,b)という値を持つけれど、極限の場合、(a,b)で関数fが定義されていない。ここが違うんだにゃ。連続の場合、極限の

 第6回 多変数関数の連続_htm_m52c8525d.gif

から「0<」の部分がとれているのは、このため。

 

微妙な違いだけれど、ここが違うんだケロ。

で、fg(a,b)で連続な関数、λμを実数とするとき、

siki1.png

が成り立つ。

このあたりの話も1変数の連続の場合と同じ。

証明は1変数の時の関数の連続を見てもらって、xaxaに、そして、1変数の時は

第6回 多変数関数の連続_htm_m338ea08b.gif

だったのを

第6回 多変数関数の連続_htm_134b6399.gif

に変えれば、あの証明をそのまま流用できる。

絶対値も距離だし、1次元の点もn次元の点も点であることには変わりがない。1次元、2次元、・・・、n次元と分けて考える必要がそもそもないんだケロ。

これまでに、何でしつこいくらいに距離に関する話をしてきたかというと、このためだケロ。

なのだけれど、一番上の公式だけを証明するにゃ。

λ=0μ=0のときは、f(x,y)g(x,y)の値に限らず、

第6回 多変数関数の連続_htm_m5e741c79.gif

になるので、連続。

何故ならば、λ=μ=0のとき、任意の正の数εに対して

siki2.png
が成立するから。

 

だから、λμがともにゼロでない時を考えるにゃ。

f(x,y)(a,b)で連続なので、

第6回 多変数関数の連続_htm_m1125e433.gif

同様に

第6回 多変数関数の連続_htm_m47445caa.gif

が成立する。

で、

第6回 多変数関数の連続_htm_m65120c5e.gif

という例の「お呪い」を唱える。

そうすると、

第6回 多変数関数の連続_htm_5faa077c.gif

ならば、
第6回 多変数関数の連続_htm_m7717cd24.gif

 

となる。

上級者向けの証明は、

siki3.png

(^^


見た目はすこし違うけれど、中身は同じだにゃ。

 

で、この証明を見ると、

第6回 多変数関数の連続_htm_5faa077c.gif

のところ、

第6回 多変数関数の連続_htm_m7459e6bd.gif

でしか2次元を使っていない。

 ―――表記上、2次元としているだけ―――

第6回 多変数関数の連続_htm_3ed4261c.gif

とすれば、3次元の証明になる。

 ―――3次元ならば、f(x,y,z)g(x,y,z)などとすればよい。

そして、

とすれば、n次元のユークリッド空間の証明になるし、n=1ならば、1変数関数の連続の証明になっている。

(位置)ベクトルを表す太字の斜体字にすることも面倒なので、

第6回 多変数関数の連続_htm_20046c05.gif

として、

第6回 多変数関数の連続_htm_155f4a96.gif

としてもいいにゃ。

 

では、問題を幾つか、解いてみますかにゃ。

 

問題1 次の関数の連続性を調べよ。

第6回 多変数関数の連続_htm_6b3f0286.gif

【解】

(x,y)≠(0,0)で連続なのは明らか。

第6回 多変数関数の連続_htm_4cc552d2.gif

とするにゃ。

で、

siki4.png

|sin(t)|≦1だから、

第6回 多変数関数の連続_htm_69da6c62.gif

そして、

第6回 多変数関数の連続_htm_m55f32446.gif

だから、ハサミ打ちの定理より

第6回 多変数関数の連続_htm_m5006af62.gif

となり、(0,0)で連続。

問題2 次の関数の連続性を調べよ。

第6回 多変数関数の連続_htm_45bcd909.gif

【解】

(x,y)≠(0,0)で連続なのは明らか。

なので、(0,0)での連続性を調べるケロ。

第6回 多変数関数の連続_htm_m321c2f69.gif
y=mx
m≠0)にそって(0,0)に近づくとするにゃ。
第6回 多変数関数の連続_htm_m1b79bfbd.gif

連続ならば、

第6回 多変数関数の連続_htm_m4ba0b3f4.gif

にならなければならないのに、これは矛盾。

よって、(0,0)で連続でないにゃ。

 

問題3 次の関数の連続性を調べるケロ。

第6回 多変数関数の連続_htm_m6983f82e.gif

【解】

(x,y)≠(0,0)で連続なのは明らか。

で、(0,0)での連続性を調べるケロ。
第6回 多変数関数の連続_htm_m30af2dcf.gifとすると、第6回 多変数関数の連続_htm_m5ad8b13.gif

さらに、

第6回 多変数関数の連続_htm_7f6b601c.gif

これで準備完了!!

siki5.png

で、ハサミ打ちの定理より、

第6回 多変数関数の連続_htm_m6ea40693.gif

よって、(0,0)で連続。


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日本の学者 世界最強のレーザーで永遠のエネルギー源を得ることに期待 [ネムネコの呟き]

日本の学者 世界最強のレーザーで永遠のエネルギー源を得ることに期待

日本の学者たちがつくった世界最大の出力を出すレーザーは、一兆分の1秒で出力を「発射」し、その出力は、全世界の消費電力を上回る。

大阪大学の疇地 宏(あぜち ひろし)教授は、RTに対し、レーザーは人類にとって無限のエネルギー源への一歩となる可能性があると語った。

疇地教授によると、レーザーは「将来的にエネルギー源として利用される可能性がある核融合点火を得ること」を助けると指摘している。なお、レーザーに関する作業は現在も続けられている。

学者者たちの最終目標は、「ミニチュア太陽」のような環境に優しい装置をつくること。レーザー装置は、実験室で「無限のエネルギーを生み出すこと」を助け、「太陽あるいはあらゆる惑星のコアがどのように活動しているかの研究」も促進させるという。疇地教授は、一般的にこれは天文物理学と呼ばれており、大多数の天文物理学者は、空で起こっていることを観測しているだけだが、開発されたレーザーは太陽の中心を調整することができるため、宇宙で起こっていることを理解するための新たなアプローチを提供するだろう、と指摘した。

また教授は、レーザーは2時間に1回しか稼動できないため、現在レーザーを軍事目的で使用することはできないと語った。教授によると、レーザーは将来的に「医療目的や、社会インフラを害を与えずに検査するため」に使用することが可能となる。

世界最強のレーザーの誕生は、今年明らかになった。日本の学者たちが発表した情報によると、レーザー装置は、出力2ペタワットのレーザー光を出すことができるという。レーザー装置は「LFEX(エルフェックス)(Laser for Fast Ignition Experiment)」と名づけられた。

http://jp.sputniknews.com/japan/20150828/817331.html

ねむねこ幻想郷の記事
The Death Star weapon is in Japan!! スターウォーズのデス・スターは日本にあった!!
http://nemuneko-gensokyou.blog.so-net.ne.jp/2015-07-31-4
の関連記事ですね。

ネムネコはこの記事の中で
直観的に、
兵器じゃなくて、これ、レーザー核融合炉に使えるんじゃないかな。
と書いたけれど、そうなんですよ、
レーザー核融合に使うんですよ。

スプートニクのこの記事の中に
疇地教授によると、レーザーは「将来的にエネルギー源として利用される可能性がある核融合点火を得ること」を助けると指摘している。なお、レーザーに関する作業は現在も続けられている。
と書いてありますけれど、核融合の点火に超高出力のレーザー光線を使うんですよ。


それはそれとしまして、海外のメディアでは日本のこの研究が注目を集め、このように大々的に報道されるのに、何故か、お膝元の日本ではさっぱり報道されない。
日本のマスメディアのこの異常さを、理系ネコのネムネコは声を大にして訴えたい。
日本のジャーナリストなんかは、科学の「か」の字も知らない⑨な文系人ばかりだから、ほんと情けないね。
科学技術が今日の日本の繁栄をもたらしたというのに、ホント、⑨ばっかで、見る目もなければ、これを評価する能力も有していない。





実はこの動画↑の中に、核融合と関係するキャラクターが出ているんですよ。わかりますかね。




まぁ、ここに出ているバカルテット程度の科学知識しか持っていないから仕方がないか。多くを期待する方が⑨に違いない。


この内容に興味のある方は、英語の記事ですが、
The Death Star weapon is here! Japan fires world's most powerful laser to produce energy equal to 1,000 times the planet's power consumption

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3179045/The-Death-Star-weapon-Japan-just-fired-world-s-powerful-laser.html
をご覧になってください。

ホトトギスの華麗な一日 8章の終わり [ホトトギスの華麗な一日]


 ホトトギスと十羽の鳩達は、翌朝、激しい二日酔いで目を覚ました。さすがに、常識外れの彼達もこのままでは戦闘の際に不都合が生じると感じたらしく、酒を抜くために飛行訓練を始めた。一時間ほど、辺りを旋回し汗を流した後、お決まりのようにカイが準備してくれた朝食をきちんと整列して食べ始めた。


 食事を済ませた彼らは、刃こぼれがないか、おのおのの武器を調べた後、顔にゴーグルを付けて、いつでも出立できるように準備を完了した。それを見て、最高司令官であるホトトギスは、ムジナの背に跨り決戦場である四本松へと向かい始めた。


 四本松とは、その名の通り、四本の松が生えている所である。そこに向かう途中、ホトトギスに決闘の立会人を無理やり押し付けられたクロウリーが、審判者であるカイにホトトギスに聞き取れないように声を潜めて語りかけた。


「御伽噺(おとぎばなし)ならばともかく、鳥と獣の決闘なんて信じられますか。それにですよ、何でのその立ち会い役を人間が務めなければいけないのでしょうか。迷惑この上ない話ですよね。」


 ホトトギスに聞こえないように小さな声で、しかもカイの耳元で囁きかけたにもかかわらず、クロウリーのその発言をホトトギスは聞き漏らさなかった。ホトトギスは、その鋭い眼光で、悪の魔術師としてこの場で退治してやるぞと無言の脅迫を行った。クロウリーの「申し訳ありません。私の心得違いでした」と言う謝罪の言葉を受け取ってから、ようやく正面を向き決戦場へと歩き始めた。


 ホトトギス一党が到着した時には、既に、一角大雪兎達がそこで待ち構えていた。ホトトギスは、その姿を見ると、早速一角大雪兎に向かって先制攻撃を開始した。


「罠を仕掛けているのではないだろうな。仕掛けていたら、それが発覚した時点でお前達の反則負けだからな。」


「お前こそ、昨日の晩にここにこっそり遣って来て、罠を仕掛けたのではないか」


と一角大雪兎は遣り返した。そして、二人は暫くの間お互いの顔を鋭い眼光で睨み合った。


 ここには兎と睨めっこのために遣ってきたのではないことに気付き、ホトトギスは視線を一角大雪兎から逸らした。一角大雪兎の隣りに布を被せられた何かの機械を目敏く見付け、ホトトギスはその正体を一角大雪兎に尋ねた。


「何だ、お前の横に布を被せている機械は。まさか、大八車じゃないだろうな。それを戦車にして俺達に喧嘩を売ろうと考えている訳じゃないだろうな。耳が大きいだけの、お馬鹿なお前の考えそうなことだが、そんなもんじゃ俺達を倒せないぞ。分かっているのか、この兎野郎。」


 ホトトギスのその挑発に乗るほど一角大雪兎は馬鹿でもお人好しでもなかった。彼は、ホトトギスのその話を耳にすると、お腹を抱えて笑い始めた。


「チキンヘッドのお前は、俺がお前の挑発に乗り、これの正体を明かす、と考えたのだろう。だが、お前の姑息なそんな作戦に乗るほど、俺は馬鹿ではない。一昨日来やがれ、このすっとこどっこい。」


 売られた喧嘩を買わなければ生きてゆけないホトトギスは、大耳野郎に愚弄されてこのまま引っ込んだら、ホトトギスの名折れではないかと憤慨し、不適切な発言の撤回を求めた。


「俺のどこがチキンヘッドだというのだ。俺の頭のどこに鶏冠があるというのだ。妙な言い掛かりを付けないで貰おうじゃないか。語るに落ちるとはお前のような野郎を言うのだ。」


「だから、チキンヘッドだと言うのだ。お前は、鶏のように三歩歩いたら全てを忘れるのではないか。」


 どうやら、毒舌ぶりに関しては、ホトトギスより一角大雪兎の方が上手であった。そのことに気付いたらしく、ホトトギスは、せめて鶏の名誉だけは回復してやろう、と考え、故事を引き合いに出した。


「チキンヘッド、チキンヘッドと馬鹿にするもんじゃない。鶏頭蛇尾という言葉を知らないのか、この兎野郎。蛇の尻尾より鶏の頭の方が増しなのだ。」


「生憎と、俺は蛇ではない。見ても分かる通り兎だ。それともお前は俺が蛇に見えるのか。」


 言葉尻を捕らえる、口の減らない野郎だ。ホトトギスは、自分が兎を罵倒し冷静さを失わせようと考えていたことをすっかり忘れ、反対に逆上してしまった。彼は「おしゃべりタイムはここまでだ。目に物を見せて遣る」と絶叫し、彼の背後に控えていた十羽の鳩達に戦闘開始を告げた。


 鳩達が上空に舞い上がり、戦闘態勢に移行するのを確認し、一角大雪兎は、それまで布に覆われていた自らが開発した新兵器を披露した。そして、急降下を始めた鳩達に向かって雪玉を連射した。


 たかが自動雪玉投擲機と思うかもしれないが、これは一角大雪兎が苦心惨澹の結果、編み出した恐るべき兵器であった。喩えて言うならば、バッティングセンターにあるピッチングマシーンである。高速回転している車が小さな雪の玉をおよそ秒速三粒ほど上空に向かって射出する能力を持っていた。人力で回転させ、雪の供給を行わなければならないという欠点を持っていたが、急降下攻撃を開始した羽色の美しい虹鳩を呆気ないほど簡単に撃墜してしまった。


「見たか鳥野郎。これが科学の力だ。」


 まさか一角大雪兎がここまでの新兵器を開発しているとは思っていなかった。ここに至り、ようやく事態の深刻さに気付いたホトトギスは、勝ち誇る一角大雪兎の姿を切歯扼腕して眺めていた。このままでは兎野郎に負けてしまう。彼はおたおたと空を逃げ惑っている鳩達に新たな指示を出した。


「煙幕を張るのだ。奴等の視界を奪うのだ。」


 鳩達はホトトギスの指示に従い、小麦粉の粉を空に撒き始めた。


 目潰し攻撃に対する対策を一角大雪兎は怠っていなかった。鳩達が空一面に撒いた小麦粉を見ると、一角大雪兎と角付き駱駝は、それから目を保護するために、ゴーグルを着用し、対空砲火を間断なく鳩達に浴びせ続けた。


 何て兎だ。ここまで遣るとは正直驚きだ。だが、所詮、兎は兎。知恵は知れているな。俺が対空砲火から鳩達の身を守るために小麦粉をばら撒いたと思ったら、大間違いだぞ。真の戦いはこれからだ。恐怖の真の意味をお前達に教えてやるぞ。


 ホトトギスは、墜落した虹鳩の救出任務を完了すると、小麦粉の噴煙が濛々と立ち込める中に突っ込み、急襲をかけるように茶羽鳩に口笛を鳴らして合図した。その命を受けた茶羽鳩は、敏捷性に優れる二枚目鳩に突撃命令を出した。


 ただ闇雲に白煙の中に突撃したら、一角大雪兎と一角駱駝達の弾幕に打ち落とされるのは必至であった。だが、ホトトギスと今は九羽になってしまったけれど十羽の鳩達は、地上にいるホトトギスの誘導に従い、精密攻撃を行う訓練を積んできていた。虹鳩は、ホトトギスの発する指示に従い迫りくる雪玉を回避しながら、白煙の中を進んでいった。


 対空兵器を破壊してしまえば、兎達に勝機はない。ホトトギスは、勝利を確信していた。しかし、自動雪玉投擲機に後一歩というところで二枚目鳩が撃墜されてしまった。ホトトギスは、沫を吹いて地面に落下し、そこで気絶している二枚目鳩の姿を見て、動揺した。


 何故、二枚目鳩の位置が分かったのだ。視力を奪われた奴等に二枚目鳩の位置が分かるはずがないのに。きっと、まぐれに違いない。


 自分の作戦の完璧さを信じているホトトギスは、もう一度急降下攻撃の命令を出した。だが、今度は山鳩とのクオーターである商い鳩が同じように撃墜されてしまった。


 どう言うことだ。何故、白煙の中にいる鳩の位置が正確に分かるのだ。ホトトギスは、一角大雪兎の姿をじっと見た。一角大雪兎の大きな耳が猫の耳のように小刻みに動いているのを見て、そうか、奴は音を頼りに位置を突き止めているのだ。羽が風を切る際に生じる小さな音を聞きつけ、位置を把捉しているんだな。これは少々厄介だな、と思ったホトトギスの目に、更なる衝撃が走った。


 一角大雪兎が自動雪玉投擲機とは関係のない小さな機械を足元に置き、ペダルを一生懸命踏んでいた。もしや、と思い、ホトトギスは耳を澄ました。彼の予想した通り、その小さな機械から全方向に向けて超音波が発せられていた。エコロケーションではないか。これでは、小麦粉の中の品質部長達の位置がばればれではないか。兎野郎め、どこでそんな知識を得たのだ。


 その後、お互いに有効な手段がないまま、長い膠着戦が始まった。自動雪玉投擲機のペダルを踏み、雪を供給し続けている駱駝達にも疲労が色濃く見えていたが、それ以上に雪玉からの回避行動を取り続けている鳩達の疲労の方が甚大であった。


 このままでは駱駝達より一足先に品質管理部長達が力尽きてしまう。


 そう確信したホトトギスは、茶羽鳩に最終命令を出した。


「あれを使おう。」


 その一言を耳した茶羽鳩に動揺の色が現れた。「しかし」と言葉弱く反論する茶羽鳩に、ホトトギスは


「ここまできたら、あれを使うしかない。責めは全て会長である私が負う。だから、あれを使ってくれ」


と沈痛な面持ちで言った。


「会長がそこまでおっしゃるのなら、もうお止めいたしません。ですが、会長だけにこの責を負わせる訳にはいきません。私はどこまでも会長と一緒ですから。」


 茶羽鳩も覚悟を決めたらしくそう言った後、作戦参謀役である鸚哥鳩に合図をした。その合図を受け取った鸚哥鳩は、首から下げている袋から黄色い大きな卵を取り出し、既に同じような卵を取り出している茶羽鳩とその卵を同時に投下した。


「あいつら、何かを落としたぞ。散開しろ、散開しろ。」


 黄色い大きな卵が投下されたことを耳でキャッチした一角大雪兎は、一角駱駝達に散開の命令を発した。慌ててその場を退却する彼らの後方でドンと大きな炸裂音が響き、彼らの体を黄色い煙が完全に包んだ。


 ケフケフケフ。猛然と咳き込んでいる一角大雪兎の下に、ガスマスクを嘴に付けたホトトギスと側近である茶羽鳩、さらに、鸚哥鳩が舞い降りた。


「なかなかの善戦ではあったが、兎、お前の負けだ。」


 静かに降伏勧告を行うホトトギスに向かい、一角大雪兎は、ケフケフと猛烈に咳き込みながら


「生物化学兵器を使うなんて卑怯ではないか。かつて栄えた超古代科学文明の最終戦争の時でさえ、生物化学兵器は使用されなかったんだぞ。南極のアメフラシで締結された、アメフラシ条約で、ABC兵器の使用は禁止されているはずだ。従って、マスタードガスを使ったこの攻撃で得た勝利は無効だ」


と決闘の無効宣言をした。


「アメフラシ条約だ。あれの有効期間は千年間だろうが。アメフラシ条約は、とっくの昔に失効しているぞ。それに俺達が使ったのは、マスタードガスではなく、辛子が一杯詰まったマスタード爆弾だ。辛子が化学兵器なのか、兎野郎。冗談も休み休みに言え、この大耳野郎。」