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ホトトギスの華麗な一日 9章の続き2 [ホトトギスの華麗な一日]


 飽きることなく、お互いの悪口を言いながら、ホトトギスと一角大雪兎は、遺跡の中央部にある大きな部屋の中に入って行った。その瞬間、それまで壮絶な罵り合いを繰り広げていたホトトギスと一角大雪兎が申し合わせたように


「何だこの巨大な画面は。」


「どうしてここにこんなものがあるのだ。」


と驚きの声を上げて、黙りこくってしまった。


 饒舌過ぎるほど饒舌な二人の突然の異変を訝しみ、敵でもいるのかと、カイとクロウリーは、彼らが口をあんぐりと開き呆然と見上げている巨大な画面を目にし、彼らもまた惚けたようにその画面をじっと見詰め続けた。


 それは巨大な液晶ディスプレーであった。縦が六メートル、横が十メートルを優に越す巨大なディスプレーであった。画面の一部が様々な色を放ち点滅しているかと思えば、円グラフや棒フラグの割合が刻々と変化し、見たことのないような文字や数字が画面上を奔流のように流れ去っていた。カイの抱いている銀狐はカイの顔だけをうっとりとした様子で見詰めていたが、ホトトギスと一角大雪兎を始めに、カイとクロウリー、ムジナに角付き駱駝、さらにホトトギスに「馬」と命名された牛までも、幻想的で圧倒的な迫力を有しているそのディスプレーを食い入るように見上げていた。


 先に我を取り戻したのは、ホトトギスであった。彼は、それをコントロールしていると思われる端末を発見すると、それまで跨っていたムジナから飛び降り、飛んだ方が速いだろうに、脱兎の勢いで走り出した。ホトトギスがペタペタと走っている音で我を取り戻し、今度は、負けず嫌いの一角大雪兎がダッシュし始めた。ホトトギスの走る速度が速いと言っても相手は駆け足自慢の兎である。瞬く間に追いつかれてしまった。兎に抜かれる、と見取ると、ホトトギスは、肩から掛けているポシェットからビー玉を取り出しそれを床にばら蒔き、一角大雪兎を転ばせた。「卑怯だぞ」と罵る兎の声を心地よく聞きながら、彼は、制御盤に辿り着くと、ピョンとその上に飛び乗った。


 飛び乗ったのは良いけれど、さしものホトトギスも、その操作法が分からず、暫くキーボードをじっと見詰めていた。そうしている内に、あの一角大雪兎が体勢を立て直し猛然とこちらに向かって駆け寄っていた。ホトトギスは、その姿を見ると、なるようにしかならないと覚悟を決めて、適当にキーボードのキーを嘴で叩き始めた。


 すると、巨大なディスプレー上に「深刻なエラーが発生しました。一旦システムを強制終了します」というメッセージが表示され、ディスプレーが真っ黒になってしまった。


 ちょっとヤバイかも。爆発するようなことはないよな。爆発したら、ここから半径数十キロは巨大な炎に包まれるぞ、きっと。


 冷や汗を額一杯に浮かべ、狼狽しまくりのホトトギスに、追い討ちを掛けるように「どうするのだ、この馬鹿鳥。システムがダウンしてしまったじゃないか」と一角大雪兎が罵声を浴びせ掛けてきた。さしものホトトギスもこれに返す言葉がなかった。どうしようと再び慌てふためく彼の目に、ディスプレーに電源が入り、様々なメッセージが下から上へと流れて行くのが入り、一先ずほっとした。


「見事にシステムが再起動したではないか。俺はこれを狙って強制終了させたのだ。」


 そう嘯く彼の姿を一角大雪兎は冷たい視線で眺め、「偶然だろうが。良くそんなことが言える物だ」と怒鳴り返した後、再び制御盤を目掛けて駆け寄り始めた。


 どうやらここのシステムは思ったより堅牢なようだ。少々乱暴なことをしても、壊れそうにない。そうと分かればこちらのもの。
 ホトトギスは、そうほくそえむと、今度は兎に向かって空き瓶を幾つも転がし始めた。これで暫く時間稼ぎができるだろう。俺はその間に。ホトトギスは巨大ディスプレーに目を遣った。


 システムは、強制終了した際に破損したファイルを修正し、ID番号の入力を迫っていた。なるほどなるほど、ID番号を入力した後、パスワードを入力すれば、システムにログインできると言う訳か。しかし、ホトトギスは、ID番号の欄に記されている星印の数を見て唖然とした。


 二十文字。何でそんなに長いんだ。
 彼は青褪めながらキーボードのキーの数を見てさらに青褪めた。


 小文字と大文字の区別がないとしても、文字と特殊文字、さらに数字で合わせて五十文字ほどあった。ID番号を見付けるだけで、最悪、五十の二十乗。大文字と小文字の区別があったりしたら、ただでも天文学的な組み合わせだと言うのに、さらに天文学的な組み合わせの数になってしまう。ホトトギスは恐る恐るID番号を発見するまでに要する時間の計算を始めた。


 五十の二十乗って、どれくらいの数字なのだろう。彼は、そう呟くと両方の翼をじっと見詰めて、羽を折り始めた。およそ、十の三十四乗か。つまり十の後に零が三十四個つくんだな。で、一分間に六百文字入力できるとして、一時間が六十分で、一日、二十四時間、一年が三百六十五日だから、およそ三かける十の二十五乗年。ちょっと待て、これでは、この宇宙の終焉の時がきても終わらないじゃないか。どうしたら、良いんだろう。


 彼は、何か良いものがあるはずだと、広い室内を見回してみた。幸いなことに、制御卓の下にケーブルを発見し、「これだ」と閃いた。これを用いて脳細胞とコンピューターをリンクすれば、キーボード入力の手間が省ける。これならきっと上手く行くはずだ。彼は、そう決断すると、制御卓を離れて、頭にケーブルをくっ付けた。


 彼よりだいぶ遅れて制御卓にようやく到着した一角大雪兎は、ケーブルを頭にくっ付けようとしているホトトギスの姿を見て、呆れた様子でこう尋ねた。


「お前、何をしているのだ。まさか、それでコンピューターに直接接続しようと考えている訳じゃないよな。大体それは電気ケーブルだろう。よしんばお前の頭とそれが上手く接続できたとしても、インターフェースが違うじゃないか。どうやってそれを接続するつもりなのだ。」


 一角大雪兎のその話を聞いて、ホトトギスは「なるほど、そうだったのか。何度やっても上手く接続できないから、変だと思っていたのだ」とポンと両方の翼を叩いた。


「だとしたら、ケーブルを探さなきゃならないな」


 ようやく事態の深刻さに気付いたホトトギスは、「ケーブル、ケーブル」と騒ぎながら部屋を調べ始めた。


 利口なのか、馬鹿なのか、さっぱり分からない奴だな。


 一角大雪兎は、ホトトギスのその姿を横目に挟みながら、制御卓の上にピョンと飛び乗り、キーボードを叩き始めた。


 「馬鹿が、十の二十五乗年だぞ。お前如きが一生かかっても探り出せるものか。お前が失敗するところをしかとこの目で見てやろう。」


 ホトトギスは、一角大雪兎が一回目のID番号の入力を済ませると、ケーブル探しを一先ず中断し、ID番号の再入力を催促しているはずのディスプレーを見上げた。驚いたことに、画面は進み、パスワードの入力を催促していた。


イスラム国、パルミラ最大の観光名所ベラ寺院を爆破 [ネムネコの呟き]

イスラム国、パルミラ最大の観光名所ベラ寺院を爆破
2015年08月31日 18:39

テロ組織イスラム国はシリアの都市パルミラで爆破を行い、同市のなかで最も重要な遺跡であるベル寺院を損壊させた。日曜、AP通信が伝えた。



埋め込み画像への固定リンク

爆破が行われたのは日曜午後で、現在はレンガや列柱が地面に散らばっている状態だという。

イスラム国は先週、紀元前131年にパルミラに建立されたバアル・シャミン寺院を破壊した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)はパルミラにおけるイスラム国の破壊活動を強く非難しており、パン国連事務総長はイスラム国の破壊活動を「戦争犯罪」として非難している。

http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150831/829417.html

人類の至宝とも言うべきこれらの遺跡を何と考えているのだ。
まったくけしからん奴らだ。
とっ捕まえて、のこぎり挽きの刑の上、さらし首にでもしてやりたい気分です。


今日のアニソン 境界の彼方 [今日のアニソン・アーカイブ]

特に理由はないのだけれど、この曲を聞きたくなったので、セレクトしたにゃ。




ネムネコは、昨日、次々と届けられる難民関係の日本語、英語のニュースを読み、記事をまめまめしく書きまくって、自分の境界を見たケロよ。
狂気の淵を見たケロよ。
最後の方は、頭が正常な状況ではなかった、狂乱していた。

「⑨ネコは、いつも、おかしいじゃないか。頭が正常な時なんかないじゃないか。」
それはそうなんだけれど、昨日の夜はその極みまで達したんだにゃ。
昨日は、ホント、大変だった。死ぬかと思ったよ(^^ゞ


第8回 偏導関数 [ネコ騙し数学]

第8回 偏導関数


 

偏導関数の定義


領域D上で定義された関数f(x,y)D上の全ての点で偏微分可能なとき、関数f(x,y)は偏微分可能であるという。また、
第8回 偏導関数_htm_b238ded.gif

を偏導関数という。

 

z=f(x,y)の偏導関数の表記法は

第8回 偏導関数_htm_4e4fcc1b.gif
などなど色々あるにゃ。


「∂」は一般的に「デル」と呼びますが、人によっては「ラウンド・ディー」と呼んだりもするケロ。

 

偏微分の計算の元になるのは一変数の微分公式だから、

第8回 偏導関数_htm_m3f7e267f.gif

第8回 偏導関数_htm_55339885.gif

くらいは思い出してもらわないといけないにゃ。


 

で、xf(x,y)を偏微分するとき、yは定数と考えて微分すればいいだケロ。
たとえば、

第8回 偏導関数_htm_m51bfe2e8.gif
の場合、xで偏微分するとき、yは定数として考えていいので、

第8回 偏導関数_htm_m1a65741.gif
となるケロ。


そして、

第8回 偏導関数_htm_2dc21b1f.gif
になるんだにゃ。

何故ならば、xで偏微分するとき、yは一定で値が変化しないからだにゃ

だから、
第8回 偏導関数_htm_m1c4af051.gif

となる。


同様に、yで偏微分するときは、xを定数と考えてyで微分すればいい。
すると、

第8回 偏導関数_htm_m3e1e7879.gif
になる。

第8回 偏導関数_htm_6da2bcaa.gif

になるところだけを注意して欲しいにゃ。

そして、こういう計算は暗算で出すものだケロ。



問題 次の関数の偏導関数を求めるケロ。

第8回 偏導関数_htm_7f23decf.gif
【解】

これは2変数関数なんだけれど、(1)はu=x+yとすると、g(u)=sin(u)という1変数関数(?)になっているケロ。こいう偏微分はちょっとテクニックが必要なんだケロ。

こういうタイプの偏微分は

第8回 偏導関数_htm_m4365cd7e.gif
という風に計算すると楽なんだケロ。


1変数の合成関数の微分

第8回 偏導関数_htm_m8a1400e.gif
を偏微分に流用するというわけ。

(1)の場合、u=x+yとすると、
第8回 偏導関数_htm_a221c15.gif

同様に、

第8回 偏導関数_htm_4b25eb03.gif

もちろん、三角関数の加法定理を使ってもよい。

第8回 偏導関数_htm_m6a17c383.gif
になるので、
siki-8-1.png

当然のことながら、計算結果は同じになるケロ。

(2)

第8回 偏導関数_htm_m56096599.gif
として、

第8回 偏導関数_htm_507d76de.gif

 

ですが、とりあえず、

【問題】

第8回 偏導関数_htm_m4b8d16c.gif
【答】

第8回 偏導関数_htm_68f3c436.gif

という計算ができれば、現時点では十分にゃ。

 

そして、このことから、次の偏微分方程式を導くことが出来るケロ。
第8回 偏導関数_htm_m587cf2ca.gif
問題の(1)(2)はこの偏微分方程式の解の一つになっているのであった。


 

 


タグ:偏微分

「ヤクザなめるな」会社員殴り鞄奪う、“金髪男”が逃走 [ネムネコの呟き]


「ヤクザなめるな」会社員殴り鞄奪う、“金髪男”が逃走 大阪・阿倍野
2015.8.31 11:21

 31日午前1時50分ごろ、大阪市阿倍野区阿倍野筋の路上を歩いていた同区松崎町の男性会社員(26)が、背後から近づいてきた男に「ヤクザなめるなよ」と言われ、顔を殴られたうえ、現金2万8千円などが入った手提げかばんを奪われた。男はそのまま逃走した。男性は顔に軽傷。大阪府警阿倍野署は強盗致傷事件として捜査している。

 同署によると、男は20代くらいで身長180センチ以上、短めの金髪でがっちりした体形だったという。



「金は要らない。酒を持って来い」の岡崎コンビニ立てこもり犯といい、今日も、おかしな事件が日本で起きているようです。


ハンガリー警察 移民大量死事件でさらに1人拘束 [ネムネコの呟き]

ハンガリー警察 移民大量死事件でさらに1人拘束
2015年08月30日 21:53(アップデート 2015年08月30日 22:08)

日曜日ハンガリー警察は、オーストリア領内で70人以上の移民がトラックの中で死亡しているのが見つかった事件の容疑者を、さらに1人拘束した。

木曜日、オーストリア警察は、道路の端に停車してあったトラックの内部で大量の移民が死亡しているのを発見した。男性59人、女性8人、1歳から2歳と見られる女児を含め子供4人の合計71人の遺体が収容された。

AFPがハンガリーの警察発表を引用して伝えたところによれば、5人目となる「人身売買事件」の容疑者はブルガリア国籍の男性で、土曜日の夕方拘束され、現在取調べを受けている。

先にハンガリー当局は、ブルガリア国籍の男性3人、アフガニスタン国籍の男性1人を、取り調べのためすでに拘束した。なお彼らの勾留期限は、9月29日まで延長された。

http://jp.sputniknews.com/incidents/20150830/826657.html


タグ:難民

サウジ東部で火災11人死亡、日本人家族避難中に1人けが ペルシャ湾沿岸の石油会社宿舎 [ネムネコの呟き]

サウジ東部で火災11人死亡、日本人家族避難中に1人けが ペルシャ湾沿岸の石油会社宿舎
2015.8.30 22:25

 サウジアラビア東部アルホバルにある国営石油会社サウジ・アラムコの従業員宿舎で30日朝、火災が発生し、サウジ当局によると、11人が死亡し、200人以上が負傷した。

 在リヤド日本大使館によると、宿舎2階には日本人1家族4人が居住しており、ベランダから外に避難する際、1人が負傷したという。程度は軽い。

http://www.sankei.com/world/news/150830/wor1508300033-n1.html

ネムネコにも現在死亡フラッグが立っています。
次から次にニュースが飛び込んできて、オレは今おかしくなっています。


ホトトギスの華麗な一日 9章の続き1 [ホトトギスの華麗な一日]


 かれこれ一年ほど前のことであるが、ホトトギス達は、巨大なこの古代遺跡に入ったことがあった。既に数千年以上の年月が経過しているのに、蔦などが生い茂り、廃虚のような印象を与える外観とは異なり、内部は昨日今日まで人が住んでいるかのように整然としており、ちり一つ床には落ちていなかった。ムジナに跨っているホトトギスを先頭にし、一行は周囲を警戒しながら歩いていた。


 前回遺跡の内部を調査している時には気付かなかったが、どこからともなく、ブーンと低い音が間断なく聞こえてきていた。その音に気付いたクロウリーが心配そうに先頭を行くホトトギスに声をかけた。


「あのう、さっきからブーンという低い音がずっとしているのですけれども、何の音なのでしょうか。羽蟻のような大きな昆虫型の化物でもいるのではないでしょうか。」


 古代遺跡には、巨大なモンスターがいると相場が決まっている。単に物語りや伝説ではなく、彼らは、これまでの古代遺跡の探索の際に何度となく信じられないようなモンスターに襲われた経験があった。最強の魔法生物とされるキメラや首なし騎士ことデュラハーン、竜の亜種である地竜や最強の地上生物とされているドラゴンの骨、ゴーレムやガーゴイルといった魔法生命体、スペクターやレイスといった悪霊などなど、数え切れない敵に襲われた経験があった。クロウリーがその音を聞いてそう心配するのも当然と言えた。


 ホトトギスは、魔術師でありながら化物に脅えているクロウリーの情けない姿を一瞥すると、


「この低周波の音を立てる化物と言ったら、あれだな。キメラとグリフィンの子供が、鶏の突然変異し化物化したコカトリスと結婚して設けた子供が、さらにゴン狐の孫と駆け落ちして子供を設け、その子供がお百度参りをして、猫またに変化し、それが更に丑の刻参りをして、妖力を増し、経上がったトラマタに違いないな。トラマタは、キメラとグリフィン、更にコカトリスの血を引いているから、虎の姿をしているけれど羽を持っている。きっと、俺達の侵入に気付き、不機嫌になって羽を鳴らして威嚇しているんだろう」


と言って、クロウリーをさらに恐怖の淵へと追い落とした。


「そのトラマタと言うのは強いのですか。」


「当り前だ。」


 ホトトギスは間髪を置かずクロウリーに答えると、さらに恐ろしい話をしてクロウリーを震え上がらせた。


「最強の魔法生物キメラと魔獣の王グリフィンの子孫で狂暴な性格をしている上に、嘴の一突きで相手を石化させる能力を持つだけでなく、さらに、石化ガスまで吐く邪竜コカトリスの曾孫だぞ。その曾孫が、さらに、お百度参りし猫またにグレードアップし、それがまた丑の刻参りをしてトラマタに経上がったんだ。その戦闘力たるや筆舌に尽きる。おそらく、その気になれば、この世界を破滅させる力を有しているのではなかろうか。」


 それまでホトトギスの話を黙って聞いていた一角大雪兎が『良くまあ次から次へとそんな嘘をつけるものだ』と半ば感心し半ば呆れ果てた様子でホトトギスの後頭部を見詰めた後、話をどこまで理解しているか、なるほどなるほどと頷いているムジナを見た後、大きく深呼吸してからホトトギスの荒唐無稽な話を嘲笑った。


「何がトラマタだ。このブーンという低周波音は、空調装置の音だろうが。良くまあ、お前はそんな嘘を次々と吐けるものだな。」


「何、俺が嘘を吐いただと。聞き捨てならん。」


 折角の楽しみを邪魔にされ、ホトトギスが一角大雪兎を睨み付けていたが、クロウリーはホトトギスの存在を無視して聞き慣れない言葉を発した一角大雪兎にこう尋ねた。


「あのう、宜しければ教えてもらえませんか。空調装置とは何なのでしょうか。」


 一角大雪兎は、「お前、空調装置を知らないのか」と驚いてみせた後、空調装置についての簡単な説明を始めた。


「空調装置というのは、簡単に言えば、室温や湿度を保ったり、室内の空気を外気と換気したりするからくり仕掛けだなあ。もっと分かり易く言えば、窓開けをしながら冷暖房をし、さらに除湿を一遍にできるような機械。実際に窓を開ける訳ではないから、勘違いするんじゃないぞ。だが、ここにある空調装置はもっと優れものだな。俺と角付き駱駝の生まれた実験棟にあった空調装置と同じような物がここには備え付けられている。この辺りには塵が一つも落ちていないだろう。これは俺の推測だけど、集塵装置と空気浄化装置が備え付けられているのではないかな、だから、ゴミが一つも落ちていない訳さ。」


 空調装置の他に、集塵装置、空気浄化装置と言う初めて耳にする言葉が出てき、一角大雪兎が何を話しているのか理解できなかったが、この遺跡全体に未知の魔法がかけられており、それでゴミが落ちていないのだろう、と思うことにして、クロウリーはなるほどと彼に頷いてみせた。


「クロウリー、嘘吐き兎の話を信じてはいけない。こいつは、トラマタの話で俺に先を越されたことを根に持ち、こんな荒唐無稽な話をしているんだ。大体、空調装置だ、集塵装置、空気浄化装置という言葉を聞いたことがあるのか、お前は。それに、ここは数千年前の遺跡だぞ、もしそのような装置があったとしても、どうして数千年間も動き続けることができよう。そんな夢の動力源がある道理がない。また、ここにゴミが落ちていないと言う件だが、これはこう説明できる。これまでに俺達は色々の所を旅してきた。そこで信じられない自然の生物を見てきたであろう。落ち葉を土に変える微生物がいるように、塵芥を食べて綺麗にする昆虫や微生物、菌類がいても何が不思議であろう。また、こうも説明ができよう。古代遺跡には魔法がまだ知られていない魔法がかけられていることが往々にしてある。箒や塵取りに魔法をかけ、それらが命じられたまま掃除をしていると。だから、この嘘吐き兎の話を信じてはいけない。」


 ことの真偽はさて置き、どちらの話がクロウリーの耳により真実に聞こえるかと言うと、ホトトギスの方であった。しかし、ホトトギスが真実味のある話をする時は全くのでたらめで、逆に、冗談めかして言う時の方がより真実に近いことをクロウリーはこれまでの経験から良く知っていた。彼は良く理解できなかったけれど、一角大雪兎の話を信じることにした。


 一方、ホトトギスと一角大雪兎は、いつものように罵り合いを繰り広げていた。ホトトギスが「何千年もノンストップで動くエネルギー源があるなら言ってみやがれ」と言えば、一角大雪兎は、即座に「核融合炉があるだろう。それに太陽電池だってあるじゃないか」と遣り返し、「雪が降っていて太陽電池が使えるのか、この兎野郎。それに核融合は恒星内部の活動ではないか。それを言うなら、核分裂だろう」と反駁し、「このブーンという音が聞こえないのか。これは超伝導コイルの冷却装置の音ではないか。トカマク型の核融合炉を使っている何よりもの証拠」と反論した。クロウリーとカイは、お互いの顔を見合わせてから、肩を竦めて、訳の分からないことを言い続ける二人の後ろ姿をじっと見守っていた。


米北西ワシントン州 暴風雨で2人死亡 37万人以上が電気のない生活 [ネムネコの呟き]

米北西ワシントン州 暴風雨で2人死亡 37万人以上が電気のない生活
2015年08月30日 17:07

米法西部ワシントン州シアトルが暴風雨に襲われ、倒れた木の下敷きになって2人が亡くなった。また少なくとも37万5千人が、電気のない生活を強いられている。地元新聞「Seattle Times」が伝えた。

なお負傷者がさらに2人出ているとの報道もある。

気象専門家によれば、土曜日、最大風速・毎時128キロの突風が記録された。地元当局は、フード運河にかかる吊り橋の通行を一時禁止している。

http://jp.sputniknews.com/incidents/20150830/824573.html


ロシアのスプートニクの情報なので、裏を取ることが必要。時にとんでもないガセネタを流したりするから(^^ゞ



2 killed, half-million lose power in Seattle-area windstorm

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Two people were killed by falling branches, and more than 463,000 were
left without power as high winds swept through the Puget Sound region.

http://www.seattletimes.com/seattle-news/one-person-killed-thousands-lose-power-in-windstorm/

ということで、これは本当の話。
少女と36才の男性が強風で折れた木の下敷きになって亡くなったそうです。
約46万人の人が停電の被害にあった。


ECMWFから画像をパクると、


http://download.ecmwf.org/data/atls05//data/data01/scratch/get_legacy_plot-atls05-95e2cf679cd58ee9b4db4dd119a05a8d-8btj64.gif

で、確かに25m/sを越すような強風が吹いていたようです。


犬をリードごと振り回して警官を攻撃、男逮捕 米 [ネムネコの呟き]

犬をリードごと振り回して警官を攻撃、男逮捕 米
2015.08.30 Sun posted at 16:06 JST

(CNN) 米カンザス州パークシティーで30日までに、路上で警官の職務質問を受けた男が反発し、散歩させていたとみられる小型犬をリードごと空中で振り回し、警官に襲いかかる事件があった。

男は逮捕され、動物虐待などの罪に問われている。犬の種類は不明だが、けがはなく、動物保護施設に預けられた。

地元警察は、犬を武器にして他人への攻撃を仕向ける事例は過去にあったが、犬をリードごと振り回して襲いかかった例は今回が初めてと述べた。警官は、犬は自分の選択で行動出来ないとし、武器として使われた今回の騒ぎを嘆いている。

http://www.cnn.co.jp/usa/35069629.html?ref=rss

記事を投稿するたびに、何で新たな、しかも、こんなユニークなニュースが飛び込んでくるの!!
ねむねこ幻想郷に書かないわけに行かないでしょう(^^ゞ