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今日のアニソン(?)、「こどものおもちゃ」から「ウルトラリラックス」 [ネムネコの呟き]

今日のアニソン(?)は、アニメ「こどものおもちゃ」から「ウルトラリラックス」です。



アニメのオープニングはこれなんですがね。



それにしてもヒドイ音質だケロ。聞くに耐えないレベル。
もう少しいい曲だと記憶していたのですが、記事として取り上げる前にちょっと聞いてみて「ヒドイ曲だ」と思ったケロ。

このアニメは一応見ていたのだけれど、どんなアニメだったのか、記憶がないにゃ。
主人公の女の子はアイドル(歌手)か何かだったような記憶が・・・(・・?
そして、実在のアイドル歌手(?)とリンクしていたような記憶が・・・。


ムジナの冒険 4章の続き6 [ムジナの冒険]


 ホトトギスが再び姿を現したのは、オコジョの怪我の手当てを終えた一角大雪兎の頭の上であった。一角大雪兎が「何をしやがる、この鳥野郎」と怒声を上げるのと同時に、彼の出現を心待ちしていたムジナが目に一杯の涙を浮かべ、父ちゃん、と語りかけた。


「角なし兎が何か変なことをしたのか。どうしたんだ、ムジナ。」


 彼女の無事な姿を目にし、安心した表情を浮かべたホトトギスは、カイの腰巾着とも言える一角大雪兎に悪態をついた。それから、ホトトギスは、止まっていた一角大雪兎の頭からピョンと飛び降りると、覚束ない足取りでムジナの方に向かいヨチヨチと歩き始めた。


 父ちゃん、大きな鶏のコケコッコが、息を吐いて、オコジョの父ちゃんの鷹を石に変えたの。父ちゃんなら、鷹を石から元の姿に戻せるでしょう。早く、鷹を元の姿に戻してよ。


 超ハイテク算盤に匹敵する明晰な頭脳の持ち主とは言え、ますます簡略された彼女の話を聞いて何が起きたのか理解できるはずがなかった。ホトトギスは、きょとんとした顔をして、涙ながらにそう訴えかけてくるムジナなの顔を見た。


 コケコッコとは、鶏の幼児語ではあるまいか。すると、大きな鶏のコケコッコと言うのは、大きな鶏になるな。それは良しとして、オコジョの父ちゃんの鷹とは、どういう意味なのであろうか。オコジョと言ったら、鼬の仲間ではないか。何故、オコジョの父親が鷹なのだろう。それにだ、大きな鶏がどうして鷹を石に変えることができるのだろう。一体、何を言いたいのだろうか、このムジナは。


 ますます混乱した彼は、彼の右腕と言える茶羽鳩に視線を向け、彼に説明を求めた。茶羽鳩は、ポッポポーポポポーッポポ、と鳴いて、彼に何があったのか、詳細に説明した。その説明を受け、ムジナの親友であるオコジョがコカトリスに怪我を負わされ、さらに、オコジョの育ての親である鷹が彼を逃がそうとしてコカトリスの石化ガスを背後から浴びて石になったことを理解した。


「なるほど、なるほど。コケコッコとは、コカトリスのことか。なら、話は通じるな。」


 彼は、そう呟いた後、石にされた鷹に近付き、嘴で軽く一二度それを突ついてみた。


 石にされてからまだ日が浅いな。これなら、簡単に元に戻すことができる。しかし、これをすぐに石から元に戻したのでは、あまりに芸がなさ過ぎるのではないか。また、ムジナが困難に直面すると、父親である自分にすぐに解決を求めるようになるかもしれない。ムジナ一匹面倒を見ることくらいどうと言うことはないが、それでは、躾にならないのではないか。厳しいようではあるが、ここは一つ突き放すことにしよう。


 ホトトギスは、そう決心して、ムジナにこう言った。


「確かに、父ちゃんなら、この鷹を瞬時に元の姿に戻すことができる。だが、この試練は、お前達だけで乗り越えなければいけない。そこでだ、父ちゃんが親友の蝙蝠にこの石像を元に戻す薬を預けるから、お前は、蝙蝠に痛風の薬を届け、替わりにその薬を受け取るのだ。そして、この場所に戻り、その薬を降り掛け、石化を解くのだ。父ちゃんは、この石の鷹が死なないように、呪文をかけてやる。いいか、お前達だけで、鷹を元に戻すのだぞ。」


 彼はそう言い終わると、両方の翼を胸の前に合わせ、印を結びながら聞き慣れない呪文を唱え始めた。


「エロイム、エッサイム、我は求め訴えたり。隣りの客は良く柿食う客だ。東京都特許許可局、テッペンカケタカ、ホトトーギス。オンマニペメフム、ノウマクサンマンダ、注意力欠如。早く芽を出せ、柿の種。柿の種は、アマーイか。アンモナイトは、烏賊だろうか。それとも貝か、箱蛸か。何はともあれ、これこそが、不帰路を通ふ、ホトトギス、延命無量の秘法ぞと、ながなく里の、しだり尾のなが長し夜を、ひとり鴨寝ん。」


 意味不明の呪文を唱えた後、彼は「エイ」と叫び虚空に印を切った。すると、何の脈絡もなく、石像が金色に輝き始め、宙に一旦浮かび、それから静かに舞い降りた。


「これで、この石像は、何年でも命を長らえることができる。」


 ホトトギスは、額に汗を浮かべ、その汗をきらきらと輝かせながら、そう言った。そして、ムジナに耳打ちをした。


「お前を泣かせたんだから、このままコケコッコを野放しにしておくわけにはいかない。父ちゃんがお前にコケコッコを懲らしめる作戦を教えてやろう。良く聞くんだぞ」と言って、コケコッコ撃退の秘策を伝授し、何事もなかったように、空から飛び立っていった。



「よっ、元気か、蝙蝠。」


 ホトトギスは、痛風の転地療法のために南国に移住した蝙蝠の休む洞窟に入り、親友に声をかけた。


「元気と言いたいところだが、最近、痛風が酷くてな。近頃では、息をする度に、胸の辺りに激しい痛みを憶えているよ。俺もボチボチ年貢の納め時かもしれないな。」


「何を気の弱いことを言っているんだ。雁もお前の病気のことを心配しているんだ、そんな弱気を言うな。」


 ホトトギスは、嘴を窄め、超音波を盛んに発しながら、そう応えた。そして、「実は、雁からお前が痛風だという話を聞いて、痛風の特効薬を開発したんだ。娘に持たせたから、安心しな」と言った。


 雁から、ムジナを養女に貰ったという話を聞き、彼に娘がいることを知っていたが、蝙蝠は、初めてその話を聞いたかのように、「そうか、お前にも子供ができたのか」と驚いてみせた後、少し恨めしい顔をしてホトトギスを見た。


「ここに来るんなら、何も娘に持たせないでも、君が持ってきたら良いだろうに。何で、そんなまどろっこしいことをするんだ。」


 それまでホトトギスは、ハチドリのように羽を忙しく動かし、ホバーリングしていたが、蝙蝠と同じように天井に掴まり、逆様の姿勢になった。


「まあ、そう硬いことを言うな。それまでの繋ぎと言うと語弊があるが、痛み止めと尿酸の数値を抑える薬を持ってきてやった。これでも飲んで、ムジナが来るのを気長に待ってくれ。」


 苦笑いをしながら、ホトトギスは、そう答えた後、ポシェットから錠剤を二つ取り出した。


「さあ、口を大きく開けて、これを飲め。」


 蝙蝠は、苦笑いを浮かべ、「まさか俺を毒殺しようと考えているんじゃないだろうな」と軽口を叩いた後、彼の指示に従い大きな口を開けた。


 飲めば即座に痛みが退くと予想していたのに、彼の体には何の変化も起きなかった。蝙蝠は、怪訝そうな顔をして、彼にこう尋ねた。


「病状が変化しないぞ。まさか、と思うが、薬を間違えたのではないか。」


「これは心外。」


 ホトトギスは、驚いた顔をした後、彼の疑問に答えた。


「魔法の薬ではないのだぞ。飲んですぐに症状が劇的に緩和するものか。まあ、そうではあるが、君が狩猟のために洞窟を出る夕刻までには、今までの痛みが嘘のようにすっかり消えてしまうさ。それまでの辛抱だ。我慢しな。」


「そうか、それは助かる。」


 蝙蝠は安堵の表情を浮かべた。しかし、微かな疑問を感じ、その疑問を彼にぶつけてみた。


「薬と言うのは、常時、服用しなければならないのではないか。人間などは、ご飯を食べるように、毎日、薬を飲んでいるではないか。これを飲んだだけで、本当に、症状の進行を抑えることができるのか。」


「俺を誰だと思っているんだ。天下無双のホトトギス様だぞ。そんな手抜かりをするものか。」


 ホトトギスは、いかにも心外そうな表情をして、そう言った後、さらに話を続けた。


「今、君の服用した薬は、ゆっくりと消化されるのだ。薬効が完全に無くなるまでには、ムジナが痛風の特効薬を持ってやってくるさ。だから、心配をする必要はない。だが、これだけは言っておかなければならない。ところで、俺の作った痛風の薬はどんな痛風も一発で治るのだが、副作用が少々ある。服用後、およそ十年後に重大な肝障害が発生する。肝硬変になり、黄疸が出る。その後、一年後に肝臓癌に変化し、そして、絶命する。このことだけは、覚悟してもらわないと困る。」


 蝙蝠は、「オイオイ」と驚いた表情を浮かべたが、すぐさま、「考えてみれば、俺が後十一年も生きているはずがないな。なら、何の問題もないではないか」と高笑いを始めた。


「日暮れも近付いたことだし、今日は、これで去ることにするよ。痛風が治ったら、その内、俺の所に遊びにきてくれ。」


「話に夢中になり、君に何のお構いもしなかったな。勘弁してくれよ。」


「いや、君とこうして歓談できるのが何より物持て成しだよ。何も気に病むことはない。ではさらばだ。」


 ホトトギスは、その言葉を残し、親友である蝙蝠の見守る中、パタパタと盛大な羽音を立てながら去っていった。



第42回 直交軸とベクトル2 [ネコ騙し数学]

第42回 直交軸とベクトル2


直交軸の変換によって直角座標は次のように変換される。

  

だから、

  

となり、

  

となる。

また、

  

だから、

  

となる。

 

ということで、問題。

問題1 をスカラー関数とすれば、

  

はベクトルである。

【解】

の座標における値をとすれば、だから

  

となる。

(2)より

  

だから、

  

となり、

  

はベクトルである。

ちなみに、問題1はスカラー関数の勾配だケロ。


問題2 をベクトル場とするとき、

  

はスカラーである。

【解】

  

で、

  

よって、

  

だから、

  

で、

  

なるので、

  

となり、値は変わらない。つまり、スカラーである。

このことは、ベクトルの発散は座標軸のとり方によって値は変わらない、ということを言っている。


何を書いているかわからないだろう。わからないのが普通だから、今は気に病むことはないケロ。

これはもうベクトルを越えてテンソルに入っているんだからわからなくて当たり前。
オレはこの記事の式を作っている時に、どこまで式を作っているかわからなくなり、パニクったにゃ。

これでベクトル解析は終わりです。

お疲れ様でした。

ネムネコのPC、おかしくなる(>_<) [ネムネコの呟き]

ネムネコのパソコン、この一つ前の記事で紹介したYouTubeの動画を再生したあと、文字表示が乱れるなどの異常に見舞われる。
この動画をさいせいしたら、Ubuntuの文字表示がおかしくなったんだケロ。
システムを再起動したら元に戻ったけれど、一体、何だったのだろう。

この動画に何かしこまれていたのかもしれない。これは明らかにネムネコのPC、システムへのテロだにゃ(^^ゞ

ウィルスやセキュリティに厳しいYouTubeの動画ですから、ウィルスが仕込まれいる可能性は低いのだけれど、あの異常は一体何であったのだろうか。

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第41回 直交軸の変換とベクトル [ネコ騙し数学]

第41回 直交軸の変換とベクトル



直交軸の変換

  

によって直交座標は

  

に変換される。

Aを始点、点Bを終点とするベクトルvとする。さらに、A,Bの座標をとすれば、直交軸の変換によっては次のように変換される。

  

よって、

  

になる。

軸とx’¹x’²x’³軸に対するvの成分をそれぞれとすれば

  

となり、

  

によって、ベクトルvの成分は次のように変換される。

  

この(4)が(3)による直交軸の変換によるベクトルの成分の変換式ということになる。

ということで、新たなベクトルの定義を提示。


順序のある3つの数の組があるとする。直交座標の変換

  

によって

  

のように変換されるとき、この3つの数の組をベクトルといい、のおのおのをベクトルの成分という。

これに対して、直交座標の変換によって値が変わらないものをスカラーまたは不変量という。


をベクトルとするとき、で与えられる3つの数の組はベクトルになる。

はベクトルなので、

  

になり、

  

となる。

そして、とおけば、

  

になるので、はベクトルということになる。

また、φをスカラーとするとき、もベクトルになる。

とする。

  

となるので、はベクトルである。

問題1 2つのベクトルをとすれば、

  

はスカラーである。

【解】

  

よって

  

で、

  

となるので、

  


第40回で出てきたクロネッカーのデルタが大活躍している。ちなみに、クロネッカーのデルタとは

  

の値をもつ9個の数の組のこと。

この問題の言わんとしていることは、直交座標の変換によってベクトルの内積は不変であるということ。


問題2 ベクトルがスカラー変数tの関数であるとき、

  

がベクトルであることを証明せよ。

【解】

  

この両辺をtで微分すれば、

  

よって、ベクトルである。

ムジナの冒険 4章の続き5 [ムジナの冒険]

 その頃、ホトトギスは、セイラとともにカイの部屋にいた。ホトトギスは、いつものようにカイの頭の上に止まり、妙な節回しの歌を歌いながら、カイを馬鹿にするかのような奇妙な踊りを踊っていた。

 その時、ムジナのその叫び声が届いたのか、彼は妙な胸騒ぎを覚え、胸の辺りを押さえて、踊りを中断した。


「どうしたのよ、ホトトギス。胸でも痛いの。」


 ホトトギスの姿形こそしているが、彼は真っ当な生き物でなかった。そのため、滅多に病気に罹るようなことはなかった。その彼が胸を押さえて浮かない顔をしているので、セイラは、心配した様子で彼にそう尋ねた。


「セイラが僕の愛をなかなか受け入れてくれないから、その傷心で、僕の胸はいつも張り裂けるばかりの痛みを憶えているんだ。その心の痛みがきっと僕の心臓をおかしくしたんだろう。精神的なストレスが原因で、心筋梗塞にかかるという話も聞くし、きっと、そうだよ、セイラ。僕のことを少しでも哀れに思うのなら、婚約者の僕と早く結婚してよ、セイラ。」


 あいも変わらぬ彼の減らず口を耳にして、それを狂言と決め付け、セイラは鬼のような形相をして胸の辺りを右の翼で押さえているホトトギスを睨み付けた。


「そんな恐い顔をして僕を睨まないでよ。心筋梗塞の発作に襲われ、僕が死んだらどうするの。婚約者兼恋人の僕が死んでもいいというの、セイラ。」


「殺しても死なないあんたが、心臓病で死ぬわけがないでしょう。でも、いっそあんたが死んでいなくなってくれたら、どんなに清々するか分からないわ。だから、ホトトギス、綺麗さっぱりこの場で死んでよ。」


 命を支えるだけのご飯と夜一緒に眠ること以外に見返りを求めず、献身的な無償の愛を捧げ続ける自分にこんな酷薄なことを言っていいのであろうか。強く憤りを募らせたホトトギスは、彼女の目を盗みカイの額に嘴による強烈な一撃を食らわした。


「何をするんだ、この馬鹿鳥。」


 額を右手で押さえ項垂れているカイの頭からテーブルの上にピョンと飛び乗った彼は、何ら悪びれる様子も見せることなく、「どうしたんだ、カイ。蜂にでも刺されたのか」と言った。


 今は冬、海に近いため比較的温暖な気候の王都とは言え、どこを探しても蜂を見付けることなどできない。それにもかかわらず、明らかに嘘と分かる嘘を平気に吐くホトトギスに呆れながら、セイラは彼の体を右手で握り「冬に蜂がいるはずがないでしょう。その嘴で、私のかわいいカイ君の額を突ついたのでしょう」と詰問した。


 彼は喘ぎながら「セイラ、それは誤解だよ。頼りない物のことを冬の蝿と言うでしょう。冬だからと言って、油断をしていると、蜂に刺されることもあるんだ」と苦し紛れの言いわけをした。その時、また彼の胸が激しく痛んだ。


 ひょっとして、本当に心筋梗塞かもしれない。だが、食生活に注意し、十分な運動と休養を取り、規則正しい生活を送っている俺が心筋梗塞にかかるなど、有り得ない話ではなかろうか。さてさて、どうしたことだろう。


 彼は息をするのを忘れて、その原因について考え始めた。しかし、いくら考えを巡らそうが、心当たりがなかった。彼は浮かない顔をしてセイラにこう尋ねた。


「セイラ、虫の知らせって本当にあると思う。僕は、非科学的なそんなことを有り得ないと考えるのだけど、セイラはどう思う。忌憚のない意見を聞かせて。」


「何が『非科学的なそんなことは有り得ない』よ。あんた、そのものが非科学的じゃない。そんなあんたが良くそんな口を利けるものだわ。」


 セイラは、呆れた様子で彼にそう怒鳴り付けたが、自分の方を真摯な顔をして見詰めている彼の表情を意外に思い、そのことについての自分の考えを開陳した。


「良くは分からないけれど、人の話を聞く限りでは、そうしたことはあるかもしれないわね。肉親の危急の時なんかに、変な予感を感じることがあると言うし。」


 彼女がそう答える時に、手元の注意が疎かになった。その隙を見逃さず、ホトトギスは、彼女の右手から抜け出すと、嘴と羽を使いながら彼女の右腕をよじ登りながら、「なるほどね」と言った後、再び彼女に質問した。


「セイラの話が真実だとすると、ムジナの身に何かあったのだろうか。僕の右腕とも言える茶羽鳩が付いていて、そんなことは有り得ないと思うのだけど、セイラはどう思う。」


 茶羽鳩は、しっかり者であるだけでなく、腕も立つ。ホトトギスの言う通り、茶羽鳩が付いていれば、万が一にもムジナが危険に曝されることはないだろう。しかし、絶対がないのがこの世である。万事において用心深い茶羽鳩が悪いものを食べて頓死することだって有り得ない話ではない。一瞬先に何が起きるか分からないのがこの世であり、ホトトギスの一人娘であるムジナが抜き差しならない状況におかれている可能性は否定できなかった。


「茶羽鳩が付いているから、大丈夫だ、とは思うけど、私には分からないわ。」


 彼女はいかにも申しわけなさそうにホトトギスにそう答えた。


 ホトトギスは、親友である蝙蝠の痛風の薬をムジナに持たせて旅立たせてから毎日、陰膳を据えて彼女の身の無事を祈っていた。心身ともに一周りも二周りも大きくなって帰ってくるようにと、彼女を送り出したのであるが、彼女のことが心配で夜中に目を覚ますことさえあった。そのような彼は、セイラの実に頼りない返事を聞き、俄かに不安を募らせた。もしや、ムジナが悪い男にでも誑かされ、どこかに売り飛ばされたのではないか、と心配になり、落ち着かない表情をして、彼女の肩の上で右往左往し始めた。その姿を見兼ねて、セイラが彼にこう言った。


あんた、瞬間移動できるんでしょう。そんなに心配なら、ムジナの様子を見に行ったらいいでしょう。」


 ホトトギスの姿形をし、人間と暮らし始めて既に三年以上の年月が経っていた。このため、そうしたことができることをすっかり忘れていたホトトギスは、セイラのその話を聞き、「なるほど」と頷き、彼のライバルと言えるカイを物凄い形相をして睨み付けて「セイラに何か変なことをしてみろ。その体だけではなく、魂まで消滅させてやるからな」と脅迫してから、セイラの右肩から忽然と姿を消した。


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